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闇色きゃらばん 5 納得の行かねぇオチ

「ふうっ……」 「んぐ、んふ……ふむ……くぅん……」 その後の深夜。おれは、またいつものように、窓縁に腰かけて、ワン子にチンポをしゃぶらせていた。 何はともあれ、やっかい事は片付いたんだ。足の痛みも、消えることはないが、いつものレベル...
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闇色きゃらばん 4 うさんくせぇ習わし

「ふうっ……」 手近な自販機で買ったカップ酒をあおりながら、おれは村の中を歩いていた。 酔うどころか、水代わりにもなりゃしねえ。気分は朝から最低だった。 『アユム、ずいぶん巧くなったじゃないか。どうだ、一杯?』 そう言って、アイツは...
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闇色きゃらばん 3 『あいつ』の亡霊

ちくしょう。 なんでこんな昔のことを思い出さなきゃいけねえんだ。 すすけた木賃宿の窓べりに腰掛け、空へ向かって毒づく。 だがそこには、にやけたように光る、おぼろ月があるだけだった。 舌打ちと共に考える。 あの男――おれにジャグリン...
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闇色きゃらばん 2 短距離走者の孤独

可もなく不可もない晩飯をかきこみ、どうということのない時間を過ごしていると、もう真夜中だ。おれは、出かける支度をした。 「あら? アユム、どこ行くの?」 「ああ。臨時収入を、な」 「へえ、ワン子のお手柄?」 「当たり、だ」 「ダイ...
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闇色きゃらばん 1 おれはジャグラー

気持ち良い風の吹く夜だ。 縁日がかもす雑多な匂いも、ここへ来るまでにかなり薄まる。風にこされて漂うモノは、何となく空疎な雰囲気だ。みんな分かってんだな。祭りの後にゃ、何も残らねぇって事をよ。 だが、それがいいんだ、おれは。どうしよう...
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耳だけ芳ちゃん

――その日も、お芳ちゃんは、ちょっぴり長めのおかっぱ髪を一生懸命振りながら、『いつもの場所』に向かっていました。 時間も、いつも同じ。両親が寝静まった真夜中、こっそり調べて探り出した家の合い鍵を持って、扉をくぐるまではゆっくりと、でも、一...
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聞こえる声 3 探す声

次の日。わたしは学校を休んで、部屋にこもっていた。 滅多に体調を崩さないわたしだから、母さんはとても心配して、「パートを休んで家にいようか?」と言ってくれた。でもわたしは、「そこまでしてもらわなくていいよ」と断って、母さんを追い出した。一...
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聞こえる声 2 機械からの声

そんな『不自然』な一日も、いつのまにか、慌ただしい日常という『自然』に流れてしまう。思い出す暇も無く、まして、自分の中だけのことだから、他人に思い出させてもらうことも無く……わたしがわたしをいぶかしむ声は、ずっと遠くになっていった。 ...
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聞こえる声 1 張り上げる声

「はーい! それじゃあ、今からホームルームを始めまーす!」 わたしは、教壇の上で大きく声を張り上げた。自分で言うのもどうかと思うけど、教室中に思い切り響く声。そして何より叫んでいるわたしが、とても心地良い。体全部に響かせて、頭のてっぺんか...
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ファイナル・クエスト 8 憂鬱の果て

「うっ……うーー……ん……」 頬がチクチクする。それに、ホコリ臭い。うっすらと目を開けた。薄紫のジュウタンに頬ずりしている。耳を澄ます。ぶぅぅ……ん、という、端末の駆動音。まさか…… がばり、と跳ね起きる。間違いない。会社の開発ルームだ...
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