おもらし

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カタブツ女教師と、侠気(おとこぎ)番長

ここは、ある高校の、二年D組のクラス内。 教室内には、ざっくりと四十人ほどの男女の生徒がいるのですが、四時間目を前に、どの生徒も揃って、とても憂鬱な顔をしていました。 「はぁっ……」 男子の誰かが、重い溜息を付きました。それはあっという間...
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三ツ角(みつつの)鬼娘の力競べ

これは、昔々のお話。いえ、もしかしたら今かもしれませんし、少し未来の話かもしれません。 ある山間の村には、数年に一度ぐらいに、少し不思議な出来事が起こるのが常でした。 それは、『鬼の子』が産まれることです。そもそもをさかのぼれば、ある一人...
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彼女のスイッチを入れてしまった俺

同棲している恋人が、高熱を出してしまった。 「なんか、頭がふわふわする……」 ある朝。いつもの時間にあいつが起きてこなかったので、どうしたんだと思って、俺が彼女の寝室に行くと、明らかに顔色が悪かった。 「熱か?」 「多分……」 何はなく...
光かがやく天使のしずく

釣りキチ日誌~立ちション講座特別編・秋期臨海学習 2 ゆーき、失敗する。そして?

昼ちょっと前までに、俺とゆーきは各一匹ずつ釣果を追加した。一匹目と同じく、俺はメバル、ゆーきはアイナメだった。諏訪さんはというと、カレイとキスを一匹ずつ。両方とも砂地の海底に住む代表的な魚だということらしい。この釣果が多いのか少ないのか、ビ...
その他作品

ファイナル・クエスト 2 魔女の憂鬱

「あーあ、暇だなぁ……」 石造りの巨大な城の中、同じく巨大な窓際に腰掛けて、つぶやく人影があった。 窓からは、だだっ広い野原と、森しか見えない。野原に生える草はみんな同じだし、森を成す木は、全て同じ背格好だ。単調な景色である。 「モンスタ...
ニセ児童文学叢書

魔法の言葉と薬の話(続・看板娘)

その日の昼下がり、設楽絵美ちゃんは、うきうきとした足取りで廊下を歩いていました。でも、他の教室は授業中でしたので、あまり浮かれたそぶりは見せられないのですが、出来ればスキップしたいぐらいの気持ちで、歩を進めていました。 「んー……そーろそろ...
ニセ児童文学叢書

緊急避難と再利用

「んむむむむむむぅ……」 白瀬 知美(しらせ ともみ)ちゃんは、顔を真っ赤にしてうなっていました。電車の中で数十分間、とんでもない我慢を強いられていたからです。 状況はいたって単純。電車が、めちゃくちゃに混み合っているのです。すし詰めもすし...
ニセ児童文学叢書

たちにょは人のためならず?

「調査は進んでいるか?」 「はっ……行為と結果の因果関係は判明しましたが、阻止方法まではまだ……」 ごく限られた生徒しか知ることのない秘密の会議室。数人のメンバーが深刻そのものの顔つきで会議を行っていました。議長らしき男が続けます。 「我々...
ニセ児童文学叢書

うらめしあずき 5 全ては手のひらの上でしたー!

「…あれ?」 気がつくと、曽宗さんは保健室のベッドに横たわっていました。 ちゃんと、制服も着ています。確か、プールで…… 「よう、おはようさん。よく寝てたな」 その時、横から声がしました。振り向くと、隣のベッドでくつろいでいる緒茂さんがいま...
ニセ児童文学叢書

うらめしあずき 4 プールサイドに百合が咲く

プールサイドから、10メートルほど離れました。ほんの少しですが、みんなのざわめきが遠くに聞こえます。 曽宗さんと緒茂さんは、御司留さんの片腕ずつを持ってわざとゆっくり…いえ、ほとんど足踏みに近い早さで歩きます。 「はあっ…ア……ァンッ……う...
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