不二川 巴人

お知らせ

1年半以上放置されていた重大すぎるバグを直しました。

皆様こんばんは。当サイト管理人の、不二川巴人です。 さて。このたびは皆様に深くお詫び申し上げます。なぜかと申しますと、サイト内に致命的すぎるバグが多数あったためです。 結論から申し上げます。「趣味の小説」のリンク先が、全部死んで...
ほんとの初めて

ほんとの初めて~『トレス・マリアス~3人の聖処女』めぐみエンドより

教会はおろか、島影さえすでに無い。晩夏の海を、斬るような速さで陸への船は行く。 乗客も二人きりだから、かなり気楽だ。暇つぶしの本でも読んで黙々と過ごすのも手だけど、やっぱりいろんな事があったから、自然とそっちの話題で話が弾んだ。かたわらか...
休息の日

休息の日~『姉妹いじり』紫エンド後の一コマ

 ピピピピッ…… ピピピピッ…… 静かな部屋の中、控えめな電子音が鳴る。俺は、閉じていたまぶたをうっすらと開き、軽く身じろいでそのもとを探った。 「36度9分……少しだけですけど、下がりましたよ。俊二さん」 すぐ側に座って...
哀しい青空

哀しい青空~SNK『龍虎の拳』より

久方ぶりの雨は、思わぬ豪雨となった。季節特有の、生暖かく大粒で、そして都会の埃にまみれた雨粒が、際限なく路面に叩きつけられている。 「ちっ……もう少しお天道様も我慢してくれなかったのかね……」 視界も定まらないその中を、一人の若い男が毒...
ヨタ話のTPO

ヨタ話のTPO

「なあ、トミー。タバコくれ」 「あいよ」 かたわらからの声に応じて、俺はオイルライターと共にタバコの箱を、隣に座る奴……ウッチーに渡した。 「火」 「おまえなあ……」 いつものこととは言え、そしてそれが悪意などみじんもない...
稲穂

稲穂

 ……秋の涼しい風が吹いておりました。 暑くもなく、寒くもなく、無造作に羽織った麻混のジャケットを優しく通って身体に香るような、そんな風の吹く平日の昼下がり。私は、バス停にたたずんで、ぼんやりバスを待っておりました。 そのこ...
国技とミカン

国技とミカン

世間では、どうやら、私のことを小説家と呼ぶらしい。こんな風に言うのは、当の私自身に、まるで自覚がないからだ。いくつかの偶然が重なり合って、私は今、ショート・ショートの締め切りを、編集者からせっつかれているのだ。しかし、目の前には純白の原稿用...
雪の降る朝

雪の降る朝(あとがき、あるいは蛇足)

さて、突発短編『雪の降る朝』、読んで下さって有り難うございます。エッチを期待された方、どうも申し訳ございませんでした。『上級立ちション講座』を書いている最中に、ふと魔が差したと申しましょうか(苦笑)。 それなのに、ホントに珍しく、あと...
雪の降る朝

雪の降る朝

男が一人、家の中で作業に没頭していた。 その家は、狭くはなかったが、中は、嵐にでも遭ったかのように散乱していた。 散らかっているものは、機械の部品、設計図、書物など。うず高く、という表現がよく似合い、その上には、うっすらとほこりまで被っ...
隣人

隣人

その日も同じ一日だった。 中途半端な時間に起きての、朝食兼昼食。一通りの身繕いを終えて、着替え。それが終われば、特にやることがない。いや、やることは山積みのはずだが、どうにもやる気が起きないのだ。何気なく端末の電源を入れ、ネットワーク...
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