狂気

その他作品

柔らかな殺意 6

6.翁 『黒澤様』 屋敷内の奥まった一室。闇色の光の中、淡々とした声が響く。 「……なんだ?」 その声に、先ほどまで眠っていた老人が、ゆったりと目を覚ます。 『お客様が、お見えです』 先ほどと同じく、合成されたような声が返ってく...
SF(少し・不条理)

ぶわっ 6

6.何処とも知れぬ風景 「あらボーヤ、さっきも会ったわよね。どう? アタシの体、しっかり見てくれた?」 つややかな、たっぷりの黒髪、頭身の高い背丈。それを包む、薄紫のコート。襟から上、顔の、突き抜けそうなほど透き通る白い肌。黒目...
SF(少し・不条理)

ぶわっ 5

5.あの女性が居る風景 「やあやあ、どうも、ご無沙汰しております! お世話になります!」 「こちらこそ、どうも…」 サラリーマンの挨拶、 「あら奥さん、お買い物?」 「ええ、ちょっと変わった物が欲しくなって、そこのお店まで...
やみのおり

彼女のこと 0

0.独言(ヒトリゴト)  ……汝(なんじ)が耳のみ聞く声は ……己(おの)が心の声と知れ ……夜伽(よとぎ)の床に口をつく ……睦言(むつごと)が如きその声に ……抗(あらが)う末は……狂気なり…… つづく
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