有馬温泉

SF(少し・不条理)

がぼっ 7

7.がぼがぼ  ぶくぶくぶく………… 「(! ……んーー!! んーーーーッッ!!)」 「ぶはぁぁぁっ!!!!」 鼻と口からたっぷりお湯を飲んで、僕は我に返った。くそう、これだけ飲めば、胃腸も健康になるよ。やれやれ...
SF(少し・不条理)

がぼっ 6

6.びくり 「へへぇ……」 温泉の効能だろうか、彼女の肌は、本当ににすべすべしていて、僕の身体に吸い付いてくるようだった。僕の胸に押しつけられる膨らみから、もう一つの鼓動が感じられる。 そして、文字通り、目と鼻の先に彼...
SF(少し・不条理)

がぼっ 5

5.ぎくっ 『どわぁっ!?』 そう叫びたかったが、それすら出来なかった。 なんでだ? さっき、向こう側にいただろう? 動く音もしなかったし……どうなってるんだ? 唐突さに目が白黒していても、見えるところは見てしまう。...
SF(少し・不条理)

がぼっ 4

4.ずざっ  ぶくぶく…… ぶくぶく…… 「ぶはっ!! げほっ!! げほっ!!」 危ないところで気がついて、僕は思いきりむせた。咳の音が大きくこだましてやかましいけど、こっちはそれどころじゃない。 「はぁ、はぁ、...
SF(少し・不条理)

かぼっ 3

3.ぶくぶく  喜び勇んで脱衣場へ。しかし、下駄箱と脱衣場のロッカーが有料制であることに、その勢いはいささかそがれてしまった。細かい。けちくさい。僕は「いかがなものか……」と、その時だけ、狭量な偏屈爺さんと化した。 でも悲しいか...
SF(少し・不条理)

がぼっ 2

2.くらっ 『ありまおんせんー……ありまおんせんー……』 のんびりとした車掌の声と共に、有馬温泉駅に着いた。実は、いつもの喫茶店に近い駅から私鉄だけでも行けたんだけど、旅情はJRの方があるし、運賃が安くつくからいい。よけいなこだ...
SF(少し・不条理)

がぼっ 1

1.びきっ 「……っくしっ」 いつもの喫茶店の、いつもの席。そしていつものモーニングセットをパクつきながら、僕は大きめのくしゃみをした。 「っすぅ……ふぅぃー……」 お気に入りの煙草の味も違ってるようだ。こういう時は...
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