光かがやく天使のしずく

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釣りキチ日誌~立ちション講座特別編・秋期臨海学習 4 甘いおしおきで、おしまい

結局、何も起きなかった。車内に甘い呻き声が響くことも 、大洪水が突如として出現することも。車が自分の家の前に停まった時、俺は心の底から神に感謝した。 「さて、荷物を降ろしますか」 諏訪さんはリア・ハッチのロックを解除し、車から降りて荷物を降...
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釣りキチ日誌~立ちション講座特別編・秋期臨海学習 3 車の中で、こそこそこそ

帰りの車は高速道路をスムーズに走っていく。往きと違ってそこそこの交通量が有るので、法定速度内でのクルージングである。結局あの後、俺たち三人は島からの高速船を降りた港町の食堂兼土産物屋でうどんと焼きハマグリの昼飯を食い、会社の同僚へ干魚の詰め...
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釣りキチ日誌~立ちション講座特別編・秋期臨海学習 2 ゆーき、失敗する。そして?

昼ちょっと前までに、俺とゆーきは各一匹ずつ釣果を追加した。一匹目と同じく、俺はメバル、ゆーきはアイナメだった。諏訪さんはというと、カレイとキスを一匹ずつ。両方とも砂地の海底に住む代表的な魚だということらしい。この釣果が多いのか少ないのか、ビ...
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釣りキチ日誌~立ちション講座特別編・秋期臨海学習 1 釣りへ行こう

「友部君、明日釣りに行かないか、近場の海に」 週末の社内。この唐突な一言からそれは始まった。 声を掛けたのは俺・友部潤一の同僚であり、先輩である諏訪 泰さん。毎度の事ながら回りくどさのかけらも無い物言いであった。もちろん、気配りが無い訳では...
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立ちション講座・年末小考査

「よし、こんなもんだな」 俺は、バンダナを突き抜けて額ににじんだ汗を、ホコリまみれの袖口で拭い、大きく息をついた。 「こっちも終わったよぉー!」 後ろから聞こえる、元気な声。どんな顔をしているのかは、見なくても分かる。 「よし、お疲れ、ゆー...
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あるひのてのひら

ぬくぬくとしたこたつの暖に包まれて、俺はぐったりとしていた。 仕事から帰り、ゆーきの作ったうまい夕食を食うまではいい。ただ、その後が続かない。このあいだ買ったばかりの座椅子に身体を預け、半開きの目鼻を天井に投げっぱなす。ゆーきが洗い物をする...
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We Wish……(あとがき)

お読みになっての通り、クリスマス合わせの作品です。 僕が作った作品世界のキャラクターみんなからの「メリークリスマス!」ということで、もっとあっさりしたものになる予定だったんですが……一度やってみたかった、「クロス・オーバー」(=作品世界をま...
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We Wish…… 8 12月25日 土曜日

「………………」 僕は、いまだに現実感のつかめないまま、ホテルを出た。 本当に、『今』は昨日の続きなのか? 僕は、不安の拭えない視界で、黄色い太陽を見上げていた。 「はあー……さっすがボーヤ。今回も堪能させて貰ったわぁ」 僕の隣から、トレン...
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We Wish…… 7 12月24日 金曜日 風景4

「あれ? ……やっぱそうだよなあ……?」 「えっ? どしたの、潤一さん?」 ちょっと張り込んだイタリアンをたらふく食べて……どっちが多く喰ったかは、想像に任せる……次の目的地に向かう道。いきなり足を止めて首をひねる俺に、ゆーきはさらに首を傾...
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We Wish…… 6 12月24日 金曜日 風景3

その芝居は、仮面越しに放つ俺の視線をとらえて片時も離さなかった。 つまらない芝居なら、たいてい途中に時計を見る。それはない。そこそこの芝居なら、ストーリーを頭で追いつつ、役者の演技についてちょっぴり俯瞰してみたりする。それもない。批評めいた...
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