その他作品 柔らかな殺意 10 記憶 街路樹の囁きが聞こえる、穏やかな春の日。私は、足取りも軽く、あの屋敷へ向かっていた。新聞のアルバイト情報欄で、『メイド募集』の記事を見たからだ。『誰かのために尽くせる』それが、私には何より嬉しかった。 私は、兄さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら... 2019.05.10 その他作品