呪い

お呪い

お呪(まじな)い~コレクション・ハウスの夜3_5

5.イシの檻  それから、何人もの『被告人』の『裁判』が『執行』された。 由佳も、何度か『執行人』になった。そのたびに、得も言われぬ『充実感』が彼女を支配した。『自分は、今、確実に人の役に立っている』ここがどこだっていい。ずっと居たい。...
お呪い

お呪(まじな)い~コレクション・ハウスの夜3_4

4.懲罰の部屋 「こちらです」 再び、黒い男が歩き出して程なく、大きな扉があった。闇に慣れた目に、古めかしい木の扉だと映った。 「さぁ、どうぞ」 “ぎぎぎぎぃぃ……” 見た目通りの重々しい音を立てながら、男がゆっくりと扉を...
お呪い

お呪(まじな)い~コレクション・ハウスの夜3_3

3.合わせ鏡の部屋  出てすぐのはずの敷居がない。改めて、前を見る。 「えぇっ?!」 自分の部屋だ。だが、自分は、今、その部屋から出てきたのだ。 後ろを見る。そこも確かにドアだ。目の前には、またドアがある。 「……?!」 再び、...
お呪い

お呪(まじな)い~コレクション・ハウスの夜3_2

2.まじないの部屋  そんなある日のことである。由佳は、いつも通り机に向かっていた。ただ、そこから聞こえてくるのは、ペンを走らせる音とは似て非なる音だった。 “カリカリ……ピチッ……プチッ……” 最初のうちは普通に勉強...
お呪い

お呪(まじな)い~コレクション・ハウスの夜3_1

1.イシの部屋  教科書の落書き。無くなる小物。椅子の上の画鋲。飛んでくる輪ゴム。繰り返される悪口。根も葉もない噂。デジタルで流れる個人情報、淫らな嘘。意味のない電話。嗤い声。扉に挟まれた黒板消し、バケツ。身勝手な因縁。 ……『いつもの...
お呪い

お呪(まじな)い~コレクション・ハウスの夜3_0

0.或る本の一節  『敬意という物は不思議な物だ。範とすべき者等へは勿論だが、例えば、“今この瞬間、こいつがこの世から消滅してくれれば、どんなに素晴らしいことか!”といった呪詛の言葉が、唱え続けている内に、それが、ある種の非常に逆説的な敬...
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