やみのおり

彼女のこと 5

5. 独言・弐  ……汝独りと思うなかれ ……汝に欠けたる物あらば ……天は汝に与えたもう ……母の愛が欠けたらば ……等しき者を与えたもう ……汝己を限るなかれ ……天は全てを みそなわす…… おわり 戻る
やみのおり

彼女のこと 4

4. 充足 「私のも……替えてくれる?」 私の姿を見て興奮したのか、息遣いが荒くなった彼女が言いました。「はぁ……はぁ……いいわ……」 思いがけぬ行為に一段落した私は、彼女をベッドに寝かせ、さっきやって貰った要領で彼女のオ...
やみのおり

彼女のこと 3

3. 渇望  私は、そのままの姿勢で彼女の話を聞いてあげました。変に目線を合わせるよりも、呟きを拾ってあげるぐらいの方が話しやすいだろうと思ったからです。 「お父さんとお母さんがね……私に……すごく期待してる...
やみのおり

彼女のこと 2

2. 告白  そして次の日。一日の授業がもうすぐ終わるという頃のことです。 普段通り授業を聞いている私の耳に、ある声が聞こえてきました。「……ッ……ふ……あ……つッ」 どこから聞こえてくるのかと目を巡らせると、昨日の彼女で...
やみのおり

彼女のこと 1

1.発端  ……またお会いしましたね。『私』です。 再び皆さんに私のお話を聞いていただけるとあって、嬉しいような、恥ずかしいような、複雑な気持ちです。  今回は、あの出来事―私が自分の中の『アタシ』という名の...
やみのおり

彼女のこと 0

0.独言(ヒトリゴト)  ……汝(なんじ)が耳のみ聞く声は ……己(おの)が心の声と知れ ……夜伽(よとぎ)の床に口をつく ……睦言(むつごと)が如きその声に ……抗(あらが)う末は……狂気なり…… つづく
やみのおり

私とアタシ 3

3.回帰  部屋に戻って気分が落ちつくと、あの声が言います。 『さぁ……服を脱いで……。生まれたままの姿になるんだ……』 「うん……」 言われるままに、服を全て脱ぎました。 『次は、ベビーパウダーだ……』 「あぁ……」 パタパ...
やみのおり

私とアタシ 2

2.憧憬 それからしばらく経ちました。『あの日』の事をいまだにどこかで悔やみつつ、また、学校からの帰り道のことです。 いつも通る商店街の、薬局の前に来たときです。 ふと、店先に置いてある、紙おむつに目が止まりました。 い...
やみのおり

私とアタシ 1

1.萌芽  私は、受験を間近に控えた女子高生です。 これからお話しするのは、私が、『変わることができた』きっかけの、不思議な体験です…………。私は、世間一般で言うところの『優等生』です。親や教師の言うことをよく聞き、反抗もせず、成績も良...
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