D's NEST

星空の君 5

5.降ってきた星空

 誰もいない砂浜に、人影が一つ。俺は砂に足を取られつつ、近づいていった。
女の子だ。……ん? この娘……そうだ! 昼間にサトウキビをくれた娘だ!
偶然だな。ちょうどいい。昼間はお礼が言えなかったから、ちゃんと言っておこう。
「こんばんわ」
俺は彼女に声を掛けた。……今まで必死になってて気づかなかったが、良く見ると可愛い。典型的な沖縄娘と言ったところだ。

話が前後するが、沖縄の娘は特徴がある。二重まぶたに代表されるように、はっきりと筋の通った、整った顔立ち。浅く日に焼けた肌。きゃしゃ、と言うより無駄な肉が付いていないと言った感じで、一言で言うなら『健康美』そのものだ。きっと、背中にネジを付けてギリギリ巻いたら、俺なんかよりキビキビと、元気に跳ね回るだろう。そんな雰囲気だ。
……何言ってんだろう、俺……。

今浜辺に座る彼女も、その例にもれない。ただ、活発な風ではあるけれど、それがあまり表に出ないような……物静かな雰囲気だ。おまけに、暑いせいかショートカットが多いこの辺りで、とても長い髪をしていた事が目を引いた。だが、その長い髪は潮風に良くなびいて、それが夕暮れの海と良く映えて、とても美しかった。

「……あ、こんばんは」
彼女もにっこり微笑んで、挨拶を返す。うーん、やっぱりこの顔、昼間以外のどっかで……?
「横、いいかな?」
「ええ」
俺も、よいしょ、と腰を下ろす。
「日帰りじゃなかったんですか?」
「あ? あぁ、うっかり船に乗りそびれてね……。急きょ、ここで一泊なんだ」
「それは……大変でしたね」
ちょっと困ったような顔をして、彼女が言った。
「いや、出来ればここで一泊したかったしね。ちょうど良いよ」
日程の都合がつかず、俺は波照間泊を諦めていたのだ。だから、しまった、と思う反面、ちょっと嬉しかったりもする。
「あ、そうだ。昼間は、色々有り難う。助かったよ」
「いえ……そんなに改まられる程のことは……」
照れくさそうな顔をする彼女。
「いやいや、あのままだったら、この島でのたれ死ぬのかと思ったよ」
「まあっ……」
「はははっ……なんてね」
「うふふふふっ……」

「ところで、あなたも星を見にいらしたんですか?」
……あれ? 回りはどんどん暗くなっていってるのに、彼女の顔だけハッキリ見える……変だなぁ。心で首を傾げながら答える。
「うん。昨日、おとついと、西表に泊まっててね。そこで見た星空が、とても綺麗だった。ここは、西表よりもっと何も無い分、もっと綺麗かな……と思って」
実際、暗くなると同時にちらちらと見えだした星空は、本当に美しかった。
そういえば、ここ波照間島は、日本で唯一、南十字星が見られる所なんだ。……どこだろう? と見渡してみたが、見あたらない。
「南十字星は、夜中の二時頃でないと、見えませんよ」
俺の視線の先を察したのか、彼女が言う。
「……なんだ、ちょっと残念だな。ま、いいや。しばらく、この満天の星空に抱かれるとするか……」
俺は大の字に寝そべった。頭に砂が入るが、そんなことはこの際どうでも良い。
「綺麗だなぁ…………」
「そうですね……」
「ボキャブラリーの貧困なのが悔やまれるよ……」
「そんなことありませんよ。『綺麗』の一言で、十分だと思います」
「ははっ……ありがとう」
「うふっ……ところで、思いませんか?」
「ん? 何を?」
「星って、不思議ですよね……」
「不思議?」
「だって、今私達が見ているこの光は、何百、何千、いえ、何万年も昔の光なんですよ。つまり、人類が生まれる遥か前の出来事を、私達は今、リアルタイムで見てる。……ちょっとしたタイムマシンですよね」
「……そうだな。今俺達が見ている星は、ひょっとしたらもう無いのかも知れない。今俺達がいる、この瞬間に起こってる出来事が分かる頃は、ひょっとしたら人類の方が滅んでる事だってある……」

……あれ? そういえば、西表の海岸で、俺はウッチーと同じ会話をしたような……?
「……こんな話を分かってくれる人がいて、嬉しい……」
「あぁ。俺も、こんな話をまともに聞いてくれるのは、一緒に来た友人だけかと思ってた」
「うふふっ……」
「あははっ……」
なんだかおかしくなって、くすくすと笑い合った。
ホント、こんな所まで来てフィーリングの合う娘に逢えるなんて思ってもみなかった。

「話の続きという訳じゃないけれど、こうやって、ずーっと星空を見ていると、降ってきそうだ、って表現を初めて使った人間の気持ちが分かると思わないか?」
真っ暗な空の、遥か遠くへ投げるような声で、俺は言った。
「……………………」
「吸い込まれそう、というよりもむしろ、大きな布に包まれて眠れるような……」
「ねぇ……」
俺の問いを聞いてか聞かずか、彼女が、ゆっくりと口を開いた。……なんだか声のトーンが違うのは気のせいか?
「うん?」
「可愛いと、思ってくれた?」

……この声……やっぱりどっかで……

「こんな星空の下、オシッコしてる私の姿、可愛いと思ってくれた?」

「えっ……?!」
そうだ!! 初めて西表で星空を見たとき……海岸にいた娘だ!
「可愛いと、思ってくれた?」
再び彼女は訊いた。いや、それは訊くと言うより、確認の口調だった。
「………………あぁ」
俺は相変わらず寝そべって、視線を遠くて近い星空にやったまま、つぶやいた。
恥ずかしかったことと、起きあがって彼女の顔を見ることが、絶対にしてはいけない事のように思えたからだ。
「嬉しい……。じゃあ、これは?」

そんな声が上から聞こえたかと思うと、突如視界が暗くなり、そして……

星が、降ってきた。
いや……

(しゃぁぁぁぁ……)

「うっ……うわっ!!」

(ぱしゃぱしゃぱしゃ……)

星のようにきらきらと輝き、熱いモノが、俺の顔に降り注ぐ。

流星群のようなそれが止んだ後、俺はその出来事を理解するのに、しばらくぼう然としていた。
しかし、数瞬が過ぎ、甘い匂いが周囲に満ち始めたとき、俺の手は、彼女の腰に伸び、それををたぐりよせていた。

「あんっ……」
熱く、潮の味とは違うしょっぱさのするソコにキスをする。

(ぺちゃ…… くちゃ…… ぷちゅ……)

そして、ゆっくり、ゆっくり、まんべんなくなめていく。
鼻を突く臭いも、俺には最高の興奮剤だ。
「はっ……あっ……あんっ……ンッ……」
俺の顔の上で、彼女の腰がぐりぐりと動く。お尻を押しつけられて、真っ暗な視界に、蜜がキラキラと光って見える。なんてエッチなプラネタリウムだ。

(じゅるっ! ずずっ! ちゅぶるるっ!)

俺は、彼女の尻をわしづかみにしながら、まるで昼間食べたサトウキビのように、熱い割れ目をむしゃぶった。
「ひっ! ……いっ……いぃっ! ……アッ……わ……私もぉ……!」
そう言って、彼女は、俺の下半身にむさぼりついた。
「あぁっ!!」
……言っちゃ何だが、俺のナニは今や痛いぐらいに勃っている。ちょっとした刺激にも、ひどく敏感だ。恥ずかしくも、女のような声があがってしまう。

(ちゅるっ…… じゅぼっ…… ぴちゅっ……)
「んぐっ…… ンンッ…… うもっ…… はふぅっ……」
俺のナニをしゃぶりながら、切なそうな声が漏れてくる。
もう挿入してしまったかと思うほど、彼女の口の中は熱く、グルグルと舌が絡みついてくる。裏筋からカリ首、時に舌は尿道まで分け入り、さらに、手が袋をさすっていた。
「あっ……あぁっ……はっ……が……」
「ふふふっ……」

(じゅるっ! じゅぶっ! じゅっ! ずずぅっ!)

アソコを責めるのも忘れ、徐々に腰が浮き始める俺に、彼女は含み笑いをして、さらに俺の物をしごく。
もうっ……ダメだっ!

「うおっ!!!」
「んむぅっ!!!」
俺の腰が一瞬大きく反る。
「ぐっ……くっ……はぁ……ぁぁ……」

(びくっ…… びくっ…… びくっ……)

俺は多量の精液を、彼女の口に放っていた。

「んっ……んぐっ……ちゅるっ……」
…………彼女はどうやら、俺のモノを飲んだようだった。そして、なおも俺のナニをほおばり続ける。
「んっ……んぉっ……あっ……?!」
またしても、女のような声があがってしまう。不思議なことに、俺のナニは萎えなかった。それどころか、さっきと同じ程までに勃っている。また、痛いほどに張りつめる感覚が戻ってくる。
どんなときでも、二回目を充填するのに少しは時間が掛かるのに……。

俺は、されるがままになって、小さな津波のように襲ってくる快感に揉まれていた。

「ぷぅ……」
ふと、ナニの感覚が変わった。あれ……止めちゃったのか……そう思った。
しかし、次の瞬間、
「んふふっ……」
彼女のそんな声が聞こえたかと思うと、彼女はくるりと体を反転させた。

(じゅるんっ!)

奇妙な感覚が俺の体を突き抜けた。
「冷たいっ?!」
……いや、熱い。熱すぎるんだ。溶岩のように熱い彼女のアソコが、敏感になっている俺のナニに触れ、感覚がこんがらがったんだ。
俺のナニは、彼女の中へすっぽりと収まっている。ビリビリとした熱さが、体中を駆けめぐる。
「はぁぁぁぁ…………んっ……」
体中の空気が抜けるような声を出して、俺の上の彼女があえぐ。しかし、どこか安心すら感じるような声とは裏腹に、その腰はぐりぐりと動き始めた。

(ぐじゅん! じゅぶっ! ぐち! ずぶっ!)

「んあっ! あっ! はぁんっ! うんっ! イイ……っ!」
「んっ……ぎっ……ぐっ……うおっ……」
熱いヒダにギリギリとしめつけられる感覚。俺は歯を食いしばりながら、痛いんだかなんだか分からない快感に襲われていた。

(じゅぷ! じゅぷ! ぐちゅっ! ちゅくっ!)

「あんっ! イイッ! うぅんっ! アンッ! キモチ……イイ……!」
腰が跳ねるたびに、俺の下腹部に熱い蜜がしたたり、濃い匂いが立ちこめる。締め付けと相まって、凄まじい快感だ。
「あっ……! あぐっ……くっ……くそぉ……!」
しかし考えてみれば、さっきから彼女にやられっぱなしだ。
俺は、少し反撃してみることにした。

(ぐいっ ぐに……ぐに……ぐに……)

俺の上で激しく動く彼女の尻を再び両手でわしづかみにする。そして、少し爪を立てて、ぐいぐいときつめに揉みほぐす。
「やぁぁんっ! んっ! はぁぁ……!」
……しかし、ちょっと高めの声を上げただけで、あまり動きに変化が見られない。うーん……相変わらず彼女の締め付けは激しい。俺はもうそんなに保たないぞ。
「(よし……それなら……)」
俺は、自分と彼女のとつなぎ目から、のたくる蜜を少しすくった。そして、

(ずぶっ!)

「ひんっ!」
一瞬、動きが止まる。やった!
俺は、指を彼女の肛門にねじ込んだのだ。そのまま、指を中でうごめかせる。肛門の粘膜が、ぬちぬちと音を立てる。しばらく動かすうちに、拒絶するように締め付けていた肛門のヒダが、少し緩くなった。なるほど……。
一度、指を肛門から抜く。
「はぁっ……? んん……ん……」
名残惜しそうに懇願する声が聞こえる。ふっふっふ、ここもイケるみたいだ。
「(ならば、言われずとも……)」
ちゅるり、と自分の指二本を嘗める。一本から、少ししょっぱいような、苦いような味がする。彼女の腸の中の味だ。もう一度、十分にツバと蜜で濡らしてから……
「(入るかな……?)」

(ぬっ……ぬぬっ……にゅるっ!)

「うはぁっ! あ……あぁ……」
入った。俺は、指二本で、更に激しく彼女の肛門をえぐった。
「あっ! あひっ! いっ! すっ……すごい! それ……あぁっ! それイイ! ひぃっ!」
そして、ワンピースの下から滑り込ませた手で、胸を交互に、ちょっと激しく揉む。少し手に余るぐらいの胸は、揉みごたえ満点だ。……あ、そういえば、ノーブラだ……。
つぶれるほどに胸を揉み、硬くなった乳首をこねる。
「あっ……! あふっ……! んっ……うあぁぁんっ!」
たまらず彼女が倒れ込み、俺の唇にむさぼりついた。

(くちゅっ……ちゅぴっ……むちゅっ……)

「んっ……んぐっ……ふむっ……」
「はふっ……うぅんっ……あはぁっ……」
ちょっと自分の精液の味がするが、そんなことには構わず、俺達は、互いの舌を食べるようなキスをした。

「はふぅっ……! 一緒に……いっしょにぃぃ……あっ! あぁっ! はあっ! いっ! いき……!!」
「んっ……! くあぁっ!」

(ぎちゅっ! ぐちゅっ! ずぶっ! じゅるっ!)
(ずっ!! ずっ!! ずっ!! ずっ!!)

トドメとばかりに、彼女の腰の動きが速くなる。
俺も、彼女の尻に突っ込んだ指を激しく動かす。

ばちっ、ばちっ、ばちっ……と、頭の中で星がまたたく感じがする。

やがて……

「あぁぁーーーーっ!!」
「うあっ!!」

どっ……と星空が頭の中になだれ込むようなイメージと共に、俺は彼女の中に再び精液をぶちまけた。彼女の腰がそれを受けとめるように、ひくひくと震える。

「はっ……あぁんっ……んふっ……は……」
そして、俺の精を受け取った印のように

(しゅぅぅぅ……)

再び、違った熱さの感触が、俺の下半身を包み、そのまま砂に吸いこまれていった。

俺達は繋がったまま、再び唇をむさぼりあいながら、互いの暖かな感触の余韻を味わっていた。

そして、星空に魂が吸い込まれるように、俺の意識は遠のいていった…………。



「……ん??」
ぱかり、と目を開く。あぁ……相変わらずの星空だ。いつの間にか、寝ちゃったのかな……。

(ひゅぅっ……)

「うおっ?!」
潮風が下半身を吹き抜ける。あっ! ナニがむき出しだ。
「……あれ?」

そうだ! あの娘、あの娘は?!

慌てて起きあがり、ナニをしまいつつ、辺りを見渡す。が、人影はない。
「おかしいなぁ……夢? いやしかし……」
この虚脱感と、湿ったナニ、そして、自分の体からする、オシッコの匂い……まぎれもなく本物だ。
「……なんか、よくわかんねぇな……」

再び砂浜に座りなおした俺は、一つ、違うことに気づいた。
さっきと、あんまり変わらない星空だけど……あ、水平線の近く、ずいぶんハッキリとした星がある。

その星達は、良く見ると星座のようにも思えた。
「なんか……しゃがんでいる人みたいだな……? そんな星座、あったっけ……?」

ふと、その星座から、流れ星がこぼれた。その星座を、座っている人と見るならば、ちょうど膝の間、股の辺りから……。

そう、それはまるで、座ってオシッコをする、女の子のようだった。

オシッコする……女の子……

「……そっか、なぁるほど……ね。……確かに、綺麗だったぜ……」

俺は、思いっきりの笑顔をその星座に向け、軽い足どりで宿への道についた。

―おわり