幻影 4

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4.再び校門にて

 何度目かの、太陽が激しく照りつける時期がやってきた。
 日差しは地面に陽炎を作り、景色を歪ませる。
 しかし、それが『夏』という季節であることを認識する物は、もう、いない。

 一瞬の『光』が、全てを呑み込んだ。
 生ける物は全て消え去り、主を失った建物は墓標のように立ち尽くす。

 その町並みは、今にも再び動き出しそうで、もう、動かない。

 その一つに、学校があった。
 そしてその校門の前に、焼き付いた、影が、一つ。

 今、その、影が、揺らめいた、様に、見えた。

おわり

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