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入院日記(4)

四日目

 異様に寝付きが悪かったのを覚えている。理由は簡単。またもやえっちな夢だ(爆)。内容は……つまびらかにするのは、さすがに恥ずかしい。『濃かった』とだけ言っておこう。

 入院生活とは、すなわち禁欲生活。はけ口、処理の方法などあろうはずもない。よく、エロマンガやエロビデオである『白衣の天使とロマソスの上○×△〜♪』……なんてことは、

ない!



 それに、言い方は悪くなるが、周囲はじーさんばっかりである。ロマンもへったくれもない。
 じゃあ、入院患者の平均年齢が若い病棟や、個室だったらどうなのかって?

どうだろう?!



 ……さておき、手術は明日。というわけで、準備関係がたくさんあった。
 まずは朝から、抗生物質の点眼開始。目にいる常在菌を消すためらしい。が……二時間おきの点眼は、結構疲れる。
 そして昼。看護婦さんから、オペの段取りを聞かされる。着替えの時間、点滴開始の時間などの説明を受ける。
 点滴……まさかやることになろうとは。ドキドキもんである。
 ふと、看護婦さんが持っている、段取りの書かれた紙に目が留まる。
「術後は二時間、安静にしていて下さい……」
やがて説明がそこに及び、
「術後はしばらく安静にしていただいて、おトイレがしたくなったら、ナースコールで呼んでいただくんですが……」

 ぬおぉっ! これは……これはもしや……

『しびん』初体験?!



はうぅっ! どうすりゃいいのさこの私! ハズいぜ、ハズいぜ、ハズくて死ぬぜ〜! と思っていたら、
「ですが、冨井さんは術後すぐ動けますので、これは無しです。この手順書、白内障の方用なんですよ」
きゅっきゅっ……と、マジックでその部分を消す看護婦さんの手。

なぁんだ……ちぇっ(おい!)



 そして、昼からは検査。簡単なそれの後、執刀医の先生から、改めて説明を受ける。模型や図解を使って、色々教えてくれたが……やっぱり怖い。しかし、この間も書いたように、腹を括るしかない。

 悶々としているときには、小説のネタを繰るに限る。持ってきたネタ帳に、以前からもやもやしていた、今度出す予定の新刊用の書き下ろし『立ちション講座・概論』のワンシーンを、脚本調で「うりゃあっ!」と書く。一番書きたいシーンなので、すらすら書ける。

 そうこうしているうちに、夜。アレルギーの検査と、驚いたのが、点滴針の事前埋め込み。するとなんですか? 血管に針を埋め込んだまま、寝るんですかい? 主治医の先生答えて曰く、
「そうですよ。でも、埋め込まれてるのはゴムだから、大丈夫」
そんなもんなのかなぁ……。

 ともあれ、埋め込み実行。……あ、血が……チューブの途中まで出てきてるのが見える……。

 そして就寝。管を埋め込んだ左腕を下敷きにしないように気を付けながら、就寝。……やっぱり、変な感じがするよなぁ……と、思いながら。

 ところで、メシまでの間何もやることがないのか? と問われれば、答えはもう「そのとーり!」である。基本的に、「スポーツ新聞読む→MD聴く→一冊しか持ってこなかった本を読む→小説のネタを繰る→昼寝する→MD聴く……」の繰り返しだ。楽しみは、メシぐらいだろう。食事のバリエーションがあったことが、せめてもの救いだろうか。和洋中、一通り出た。味付けが薄いことを除けば……。そう言えば、この日の昼は何故か赤飯が出た。なぜ?! ……と思ったが、何のことはない。敬老の日だったのだ。

 そんなこんなで、四日目も暮れていった……。

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