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斜視入院日記(1)

一日目

 朝。着替え等一式を持って出発。……なにかしら、遠足のような気さえするのは気のせい? しかし、病院に近づくに従って嫌でも緊張は増してくる……。

 そして、到着。手続きを済ませ、病棟へ。
 私が入院していた病院の看護婦さんは、制服が薄い水色。巡回しているには若い人が多く、『あぁ……目の保養やわ……』と、早くもヲッサンモード。
しかし、全員マスクをしていたため、結局顔全体を拝むことはできなかった。
 ともあれ、看護婦さんの案内で病室へ。
部屋は6人部屋。……思っていたとおり、私の他は、白内障の治療のために居る、お年寄りばかりだった。失礼を承知で言わせて頂くが、辛気くさいことこの上ない。ま、それを言い出せば、病院全体がそうなんだが……。

 荷物を整理した後、指定の寝衣に着替える。言ってみれば寝間着だ。ゆったりとしていて、着心地は良い。ずっとこれで過ごせるのだから、これはこれで気楽なもんだ。

 さて、着替えて後は看護婦さんと問診。今抱えるストレスに関して等、結構ディープに訊かれた気がする。ストレス発散の手段としての趣味は、正直に『詩作・小説執筆』と答えた。が、さすがに『おもらし小説』とは、口が裂けても言えまい。その後、病棟内の案内を受けた後は……何もすることがない。
診察もあるが、それとて十分も掛からない。さて、どうすべ……という訳で、階下の売店へ行ってみることに。

 「くわぁ……」
 狭い入り口をくぐった後の、第一声。
 確かに店内は狭い。が、この品揃えはどういうことだ?! 多いぞ!

 医療用具(含む老人用オムツ)、下着、見舞い用の花は言うに及ばず、下手なコンビニより品揃えの良い菓子類、パン、弁当、インスタントラーメン、雑誌……雑誌・書籍は、対象年齢が高めの物が多い。また、小説系文庫本は無く、何故か雑学・料理・病気の本が多い。まぁ、小説系は選択が難しいのだろう。しかしそれでも週刊マンガ雑誌は抑えてあるところは流石か。

 また、目に付くのは調味料の充実ぶり。塩、こしょう、ソース、しょうゆ、佃煮系、インスタントみそ汁……最近は、カップのインスタントシチューまであるのか……と隔世の感を抱く。

 これは、実際に食事をしていて気づくのだが、病院の食事は味が薄い&汁物がないためだ。私のように、目を手術するだけでその他全く異常のない人間にとっては、はっきり言って物足りない。それを思うと、この副菜関係の充実ぶりもうなずける。

 ……でも待てよ。実際に食事制限をしている人も、自由に買えるわけだから、いいのかなぁ……とも思う。
 ともあれ、スポーツ新聞読んだり、持ってきたMDを聴きながら、そんなこんなで日が暮れる。

 消灯時間は九時。早い。ラジオを持ってこなかったことを後悔しつつ、布団に潜り込む。
 ……それはそうと、ベッドが固い。眠りづらい。かつ!

隣の人のいびきがやかましい!!



 ……しかし後日、その人の持病&症状の話を聞くと、怒る気持ちは完全にすっ飛んだ。ただ黙々と、こんなこともあろうかと持参していた耳栓(それとて殆ど役に立たなかったが)を詰めることにする。

 夜。異様にえっちな夢を見た気がする。……が、殆ど忘れる。
 そして、一日目は暮れていった……

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