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『Happy2 Birthday My (S)We(e)t Angel!』(1)

1.いつもの時間

 程良く残業をしてから家に帰り、あいつの作ってくれる夕食を、笑いながら平らげて、満足のため息一つに、投げ出す身体。流しからは、リズミカルに食器を洗う音と、あいつの鼻歌。なんということはない、いつもの時間。眠るまでの数時間、和やかな時間。
「はい! 洗い物終わりぃー!」
 何が嬉しいのか、ニコニコ顔でこちらに戻ってくるゆーき。いや、コイツは、身の回りのこと、日々のこと……全てのことが楽しいんだ。素直に、羨ましいと思う。
「ん? 潤一さん、どうしたの? なんか嬉しそうだけど?」
「そうか? お前がの方が、よっぽど嬉しそうに見えるけどな?」
「んー……そうかなぁ? てへへ……」
『何が嬉しいか』なんて、改めて訊くようなことはしない。ただ、黙って俺も微笑み返す。
「そうだ、ゆーき。酒、飲むか?」
「わーい! 飲む飲む!!」
 嬉しい空気で満たされた中飲む酒は、格別に旨い。俺は、楽しみにはやる手つきで、棚から、とっておきのウイスキーを出した。冷凍庫から、滅多に使わないロックアイスを数個ずつ、お揃いのオールドファッショングラスに転がす。
「あっ! 潤一さん、冷凍庫の奥に、チョコレートがあるよ!」
 ふと、後ろから声が聞こえた。確かめてみると、なるほど、4分の3ほど残った板チョコがある。買い物の時に、ゆーきが個人的に買ったんだろう。
「なるほど、ウィスキーにはいいアテだな。でも、おやつは控えめにな」
「はーい!」
 俺は、氷の入ったグラスとチョコレートを持って、照れくさそうに答えるゆーきの所へ戻った。
「……おっと、そうだ。水割りの方が良かったか、ゆーき?」
「あっ、別にいいよ。いつも、最後の方はそのまま行っちゃうでしょ?」
「ま、それもそうだな」
 言いながら、グラスにウィスキーを注いでいく。透明な琥珀が、ロックアイスのプリズムを通してキラキラと瞬き、ペキ……ピキ……と弾ける音が、微かに酒の香りを運んでくるようだった。
「んじゃ、乾杯!」
「かんぱーい!」
 乾杯の理由も、特に要らない。『乾杯できる事に乾杯』といったところか。ともあれ、チン……という澄んだ音とともに、ほんのちょっぴり、洒落た晩酌が始まった……。

「にゅー……うふふぅ……おいしー……」
「あいかわらず、いい飲みっぷりだな、お前……」
 他愛のない話とチョコレートを肴に、おたがい、酒が進む。量にして、ダブル二杯ずつぐらいだ。俺はそれでちょうどいいぐらいのほろ酔いだが、ゆーきは、真っ赤な顔を思いきり陽気にほころばせ、俺ににじり寄ってくる。
「あぁん! じゅんいちさんがぁ、ボクをこんなにしたくせにぃ……んふふふふ……」
 間延びした声で、ゆーきが俺にちょっかいをかけてくる。……今日のお気に入りは、俺の手のようだ。
「あー……じゅんいちさんの手、あったかいなぁ……」
 アルコールにほてった手を、同じく熱い……だが、柔らかく、小さな、白い手が、さわさわとはい回る。
「すりすり……えへへ……」
 いとおしそうに、手にほおずりをするゆーき。ぷにぷにとした頬の弾力が、指に心地いい。だが俺はあえて何もせず、ゆーきのさせたいようにさせる。
「あー……指のここ、チョコレートがついてるぅ……あむっ!」
 そのうち、そんな事を言ったかと思うと、ゆーきは俺の指をくわえて、ちゅうちゅうとしゃぶり始めた。
「おっ……おい……」
「むふふぅ……おいし……」
 たっぷりのだ液に満ちた口の中、ゆーきの舌が、別の生き物のように俺の指に絡みつく。くちゅくちゅ、ちゅぷちゅぷ……と音を立て、舌の動きはとどまるところを知らないようだ。
「はぁっ……ん……んむっ……」
 チョコレートは、俺の指五本ともにこびりついていたようだ。ゆーきは、全部を丹念にしゃぶり、果ては、手のひらまでなめにかかる。
「はふっ……うん……んっ……はぁぁ……」
 いつしか、ゆーきの目は熱っぽく潤み、息づかいもすっかり荒くなっている。
「……あぁっ……!」
「もう、チョコはついてないだろ?」
「あ……あ……うぅ……はんっ!」
 白々しいほどにとぼけながら、ゆーきの身体を思い切り抱き寄せる。
「……何に酔ってるのかな……?」
 とろんとした目で、口をぱくぱくさせるゆーきの顔を、こいつのだ液にヌルヌルと光る指で、つう……となぞる。小さな唇をぷりぷりともてあそびながら、そこから漏れる吐息の熱さを楽しむ。
「じゅんいちさぁん……しよ……しよぉ……ぉんっ……ん……」
 桜色に濡れた唇が迫り来て、俺に重なる。チョコレートとウィスキーが混ざって、中は、ちょうどウィスキーボンボンのような味がした。たっぷりと舌を絡めて味わいながら、ゆーきの体を押し倒して行く。
「ふっ……うぅぅ……んっ!」
 胸同士が触れ合うと、Tシャツ越しに、カチカチにとがった乳首が分かる。そういえばこいつ、ノーブラだ。ホットパンツの中に手を滑り込ませれば、ショーツに、じっとりとしたシミのできているのがはっきりと感じられる。指を少し動かしてみれば、ぱっくりと開いたヒダの形さえ分かる。
「んあっ! はっ……あぁん……! ああ……」
 さらにそこを上からなぞる。ゆーきの身体は切なそうに大きく弓なり、シミはさらに大きくなる。指からは、クチュクチュという湿った音が、俺の頭に直接響く。
「くぅんっ……!」
 決して直接手を触れる事なく、薄い布越しに指をくじり、小さな芽をこする。俺の手のひらは、もうベタベタだ。
「くあぁんっ……! はっ……そこぉ……だっ……だめぇ……だめだよぉ……!」
 膨れ上がった肉芽から、指を下に滑らせると、ごく小さな穴がある。
「はぁぁ……! そこっ! そこぉぉ……ダメぇ……きもちいぃ……! いいぃ……!」
くるくると指で揉みほぐしてやると、いよいよゆーきの反応はみだらになる。
「おしっこの穴、好きだもんな? ゆーき……」
「うんっ! うぅんっ! 気持ちいい! ボクそこ気持ち良い! もっと! もっとぉ……!!」
「焦るなって……」
「あくっ……!! はっ……はあっ……んっ……!! くふ……ぅぅぅっ……!!」
 クリトリス、尿道、膣口の三点を同時に責める。ゆーきは、あまりの快感のせいか、声にならない声であえぎ、ぽろぽろと泣き始めた。……思いっきり感じた時に泣くのが、こいつのクセの一つであり、俺にとってはいくつめかの反則だ。
「じっ……じゅん……いちさ……あぁんっ! ボッ……ボク……も……ダメ……だよぉ……! で……出ちゃう……! おしっこ出ちゃうぅぅ……!」
 ぐずぐずとした、だが、つやっぽい声で訴えるゆーき。俺は、その身体を抱きかかえて、風呂場へと向かった。
「さ、ここで思いっきりやろうな、ゆーき……」
「はぁっ……はぁぁっ……こ……このまま……?」
「そうだ……」
「そっ……そん……あっ! あはぁぁ……っ!!」
 ユニットバスの浴槽に二人して立ち、俺はゆーきへの愛撫を再開した。服は着たまま、ただし、今度は直に性器を触ってやる。深く中指を沈め、それをうごめかしながら、残った部分で全体を縦横にスライドさせてこね回す。
「ふあぁあぁーーーんっ!! ひ……ひやっ……! そん……だっ……だめぇ……んっ! いいっ……く……で……でちゃ……!!」
 ガクガクと下半身が震え、脈絡のない悲鳴が途切れ途切れに聞こえたかと思うと……

(じゅじゅじゅじゅぅぅぅ……!)

 俺の手をとろけさせるほどに熱く、突き破りそうなほどに激しい流れが、ゆーきの中から吹き出した。酒のせいか、あるいは興奮のせいか、どこにこれだけ入っていたのかと思わせるほど、その流れは長く、多かった。まあ、その方が俺もじっくりと感触を楽しめるのだが。

(ばたばたばたばた……)

 俺の手にはじかれた奔流は、勢いを弱めることなく、ゆーきのショーツとホットパンツの中で暴れ、下半身を存分に濡らしてから、足を伝ってバスタブへ溜まっていく。
「はっ……はふっ……うっ……うぅん……」
 ゆーきは、全て出し尽くした後も、ふるふると腰をくねらせて、余韻に浸っている。……ふっくらと柔らかい尻が、俺の怒張しきっているナニを揉む。
「ね……潤一さん……今度は、ボクの番だよ……」
 その硬さを感じ取ったのか、腕の中のゆーきが、俺を見上げてうっとりと微笑んだ。俺に向き直り、屈みざまに、短パンとトランクスを下ろす。やっと広い場所に出ることが出来たとばかりに、思い切りそそり立つ俺のナニを見て、ゆーきは、「はぁ……」とため息をもらす。
「んー……っ……」
 そして、亀頭の部分へのキスを合図に、ゆーきの口は、俺の物をたんねんになめ始めた。
「んぐ……んっ……うふ……ふむぅ……」
 ぬるぬる、ぞわぞわとした快感が、俺の背骨から全身を駆けめぐる。
 いつもは元気いっぱいにメシを喰う、ゆーきの小さな口が、今は妖しく濡れ光り、熱い吐息と共に、俺の性器を頬ばっている……そのギャップも、興奮と喜びの元になる。
「へへ……どう? 潤一さん……」
 口を離したゆーきが、上目遣いに訊ねてくる。口を離している間も、その手に抜かりはなく、片方はサオをゆっくりとしごき、片方は袋の部分をさすっている。
「ああ……すごく気持ち良いぞ、ゆーき……。上手になったな……」
 髪を撫でながら、偽りのない感想を口にする。
「もっとしてくれ……」
「うん……」
 同時に、同じぐらいに偽りのない欲望を口にする。ゆーきは、嬉しそうに微笑んでから、一層激しく、じゅるじゅると音を立て、俺の物をしゃぶる。
 決して歯を立てないくわえ方と、複雑、かつ、なめらかな舌の動き。……教えたのは俺だが、本当にうまくなったもんだ。
「くあっ……あっ……ゆ……ゆーき……っ!」
 やがてこみ上がってくる、射精の衝動。我慢なんてする必要はない。俺の声と、緊張を増した肉棒の感触から、ゆーきの口の動きは最高潮になる。
「あ……あっ……出る……ぞ……お……おぉぉっ……!」

(どくっ! どぷっ……とくっ……)

「うんっ……! ん……んぐ……ぅん……」
 きゅっ……と口を一瞬すぼめ、残さず口で受け止めるゆーき。つう……と糸を引いて離れた口の下、喉がこく、こく……と鳴る。全部飲んでくれた……ようだ。快感の果てに自分が出したモノなんだから、嫌悪感なんてものはもちろん無いが、飲んでくれるとなると……やはり驚く。もちろん、この上なく嬉しいんだが……色々、複雑だ。ごく、個人的に。
「ありがとな、ゆーき……」
「ぷはぁ……これで、おあいこだね! むふふぅ……」
 頬を撫でながら言う俺に、ゆーきは、いつものにかっ! とした笑顔を一瞬見せて答える。その顔を見ていると、ちょっとした笑いと共に、そんなつまらない複雑さなんて吹っ飛んで、俺も『思いっきりやってやろう!』という気持ちになる。
「そうだな。じゃあ、最後はいつもみたいに一緒にいこうな……」
「うん……んっ……」
 感謝の気持ちを込めて、もう一度のキス。ゆーきの口の中に残った精液を、少し分けて貰いながら、しばらく抱擁を交わす。
「ふう……。おっと、やっぱり、俺にもゆーきのをなめさせてくれ……」
「ん……」
 壁に手を着かせて、尻をこっちに向けさせる。オシッコにずぶぬれのホットパンツが、ピッタリとくっついている。ショーツごと脱がすと、オシッコと蜜の混ざった強い匂いがむわり……と漂い、俺の鼻から、頭を痺れさせる。
「はぅぅんっ!」
 柔らかな尻の肉をわしづかみにして、その奥、とろりとした割れ目にむしゃぶりつく。
「ひあっ……あっ! あは……んっ! あんっ! やっ! やはぁーんっ!!」
 ぷりぷりとゆーきの腰がくねり、快感の元をさらに俺の顔に押しつけようとする。俺も、それに応じていっそうそこをすすり、尻全体についたオシッコもきれいに嘗め取ってやった。
「はぁっ……はっ……あっ……あぁん……あぁぁ……」
「こっち来い、ゆーき……」
 溢れるもので存分に喉を潤した俺は、浴槽のへりに腰掛け、ゆーきの腰を自分の方へたぐった。
「ふ……くっ……うぅぅーーん……っ!」
 狙いを定め、ゆっくりと腰を落とすゆーき。抵抗なんてものは、まるで感じない。すぐに、俺のモノを根元まで、すっぽりとくわえ込んでしまう。
「くっ……あぁっ……!」
 ヌメヌメとした弾力のあるヒダが、縦横無尽に俺を包み込み、声が漏れる。
「ふあ……」
 ゆーきも、俺にしがみついてとろん……とした吐息を漏らす。ピッタリと合わさる胸からは、どちらの物ともつかない、早鐘のような鼓動が感じられる。
 しばらく……といっても、数分もないのだが……お互い動かずに、その熱さを味わう。上気し、汗ばんだゆーきの身体。少し濡れた髪、きゅっ、と抱きしめる細い腕……。いつも、言葉よりも、その顔に降らせるキスで答える。
「そろそろ……動いてくれ、ゆーき……」
「うん……。いくよ……んぅっ……!」

(じゅるっ……ちゅっ……くちゅっ……)

 熱く絡みつく粘膜が、俺の物をゆっくりとしごく。ゆーきの腰が動くたびに、つなぎ目からトロトロと蜜があふれ、その粘液の熱さと匂いが、さらに俺を夢中にさせる。

(ずぐっ! じゅるっ! ちゅぷっ! ぐちゅっ!)

「ひんっ! んっ! んあぁっ! あぁあぁあぁーーーっ! す……すご……ぉい……よ……ぉぉ……! じゅ……んいち……さ……はぁぁーーんっ!」
 ……いつしか、俺も、ゆーきの尻を自分で抱え、腰の動きの複雑さを増すのに没頭していた。
「ふあぁあぁっ! あっ! あんっ! はぁぁんっ!! いいっ! きもちいぃよぉぉっ!!」
「はぁっ! はぁあぁっ! くっ……うわぁあぁ……っ!」
 もう、どっちがどっちだか分からない。ちゃぷちゃぷ、ぐちゅぐちゅ……という音と、互いのあえぎ、つなぎ目から全部とろけていきそうな感覚だけが全てだ。
「はぁっ! はああんっ! 来るっ! 来ちゃうっ! いこっ! あっ! じゅんいちさんっ! いこぉぉ……!」
「あっ……あぁっ……イこう……ゆーきぃ……一緒に……イこうぅ……!」
 思い出したようにやってくる、再びの射精感。
「ゆっ……!」
「うんっ……!」
 ゆーきの中へ、俺のしるしを全てそそぎ込む。ゆーきのヒダも、俺を残らず受け止めようと、奥へ奥へとすぼまって、精をしごきだしていく。
「はあっ……はっ……あぁ……ん……ふにゅ……」
「ふう……はあ……」
 つながったまま、真っ白な状態がしばらく続く。汗だくのTシャツ越しに感じる火照った身体が、妙に気持ち良い。
「んふふ……うふっ……あははっ……!」
 ふと、ゆーきが俺に抱きついたまま、クスクスと笑い始めた。
「どうした?」
「へへへ……今日も、いっぱい気持ち良いことしてもらっちゃったぁ……」
 俺の物を中に入れたまま、にちゃにちゃと腰を揺すりながら言うゆーき。……まだ、熱くて気持ち良い。しかし、すぐに3発目は無理だ。俺は、少しあきれて言った。
「俺は、もうダメだぞ……」
「そう? んぁっ……」
 ようやく、ゆーきが俺から離れる。
「うーん、もう出ないかなぁ……」
 萎えきっている俺の物を、ゆーきは、残念そうに手でもてあそんでいる。まったく、時々コイツは、ゾッとするぐらいの性欲を見せてくれる。まあ、あれだけ可愛けりゃ、全ては許せるんだが。
「さあ、後始末、後始末! 思いっきり汚れたな。このまま、シャワーにしようか……なっ……と!」
「きゃっ?!」
 俺は、カーテンを引きながらシャワーの栓をひねり、ゆーきに向かって思い切り浴びせた。
「あははははっ! きもちいーっ! ……っと! 隙あり! とぉーーっ!」
「うわっ……ぷ!」
 ずぶ濡れになったゆーきが、一瞬の隙をついてシャワーを奪い、今度は俺が濡れネズミになる。
「あー……汗が流れて、気持ちいーねぇ……潤一さぁん……」
「そうだなぁ……」
 お互い、はしゃぐのは一休みして、まんべんなくお湯を浴びる。ふと、ゆーきの方を見ると……濡れたシャツに、胸の形がくっきりと浮いている。興奮さめやらぬせいか、乳首も勃ったままだ。そして、下半身は、裸……。
「(うっ……そそるな……)」
「にへへぇ……潤一さん、ボクのどこ見てるのかなぁ……? えっちぃ……」
 さっきの言葉に反して、みたび反応を起こしている俺の下半身―そう言えば、俺も裸だった―を見て、にまぁっ……と笑うゆーき。……ちょっと怖ささえある笑いだ……。こうなれば、開き直るしかない。
「……シャワーを浴びてからな。今すぐにここでやると、風邪引くぞ」
「はーい! やったね!」

 何となくもどかしい空気の中、身体を洗い、汚れた服の後始末をしてから、裸のまま、部屋へ戻る。
 それから、布団の上で、三回戦以降が始まった……。

「ふわぁ……ボク……もうらめぇ……おなか……いっぱいぃ……」
「うぅぅ……」
 結果は、ダブルノックアウト。調子に乗りすぎたかも知れない。こりゃ、明日が辛いぞ……。
「はぁぁ……ボクのおなかぁ……じゅんいちさんでいっぱいぃ……しゃーわせ……うふふ……」
 満面の笑みをたたえて、ゆーきが俺に甘えてくる。……初めて言われるわけじゃないが、「幸せ」という言葉は、結構恥ずかしい。俺は、動揺を隠すために、ちょっと突き放して言った。
「……早くパジャマ着ろ。ホントに風邪引くぞ」
「ふぁーい……。ねえ、潤一さん。一緒に寝よ?」
「何だよ、また怖くなってきたのか?」
「ううん、違うよ。普通に、潤一さんと同じ布団で寝たいんだ。いいでしょ?」
「ああ。いいぜ」
「わぁい!」
 同じ布団に潜り込んで、身体を寄せ合う。「電気、消すぞ」と、俺が言った言葉に、「ん……」と、早くも寝息混じりで答えるゆーきだった。
「やれやれ……」
 はっきり言って、俺もクタクタだ。布団をかぶり直すのと、意識が遠のくのとは、ほとんど同時だった……。